第65回例会報告

( T I )  

 第6回発表会が無事終わり、ひと月経たぬ7月21日(日)に、杉並Aスタジオで第65回例会が開かれた。発表会の後は、張り詰めていた緊張が緩むせいか、いつも気合が入らぬまま例会を迎える。まして今回は直後の開催だったので、気を取り直して練習する暇も無かった。
 何人かの方は、私と同じ状況とお見受けしたが、大半は真面目に準備されての参加だった。特に後半は熱演が続き、締めくくりのKYさん・KIさん師弟コンビのデュエットは、聴き応えがあった。御自身の講演会と重なり、発表会を残念ながら欠場されたMMさんも四国から参加され、その日のために準備したモーツァルトを演奏された。
 発表会の総括が、担当のOTさんからあった。
「準備の段階では出演予定者が少なく、どうなることかと思った。しかし四月に入会されたMBさんの初参加もあり、またMZさんが所属されている吉祥アンサンブルにも賛助出演してもらうことができ、良い発表会だった。午前中の練習を一人5分に制限したことで、ピアノニスト坂井さんの負荷が、従前に比べ少し軽減されたのではないか」
との講評であった。
 また当日の演奏をOTさんが会場録音し、編集作成されたCDと、私の知人に撮影して貰ったDVDが、記念写真と併せ参加者全員に配られた。今後、より音楽性の高い演奏を目指すための、そして演奏スタイルやマナーの改善につながるツールになれば、結構なことである。
 発表会の精算報告があり、1年半後を目処に、第七回発表会を開催することが決まった。先ずは会場の確保である。皆様お気に入りの「ゆめりあ」の抽選会に、8月から挑戦することになった。籤運の弱い私が4〜5回蹴飛ばされた後、家内に一発で引き当ててもらうという、何時もの必勝パターンでいければよいのだが・・・・・。
 当日配布された「短信34号:発表会特集」は、MZ編集長と新たにコンビを組んだ、KIさんの編集によるものである。いつもより編集期間が短かったにもかかわらず、質・量ともに読み応えある短信に仕上がっていた。これからも御二人の連係プレーで、ファンの期待に応える短信を、継続的に発行して頂きたい。
 例会終了後、馴染みの居酒屋で、発表会の反省と今後の会の持ち方について、かなり突っ込んだやり取りがあった。今回は懇親会の参加者が七人と少なかったこともあり、いつものように酒を飲んで「御苦労さん」で終わらず、会の抱えている問題を、じっくり話合うことができた。
 きっかけは。『会が老化の途を辿っている。』との問題提起であった。発足して17年経った「ナナカマド」、スタート時の壮年メンバーは、そのまま17歳年をとり、平均年齢は60歳を越えた。若干の入れ替えはあったものの、高齢化は着実に進んでいる。スムーズに世代交代してほしいと、常日頃願っている私だが、高齢化だけでなく老化の指摘には、少々ショックを受けた。ただ現在のメンバーに、「年をとってやることが無いから、フルートの集まりにでも出掛けるか・・・・」という、いい加減な人物が居ないことは、救いである。
 今後は例会であっても、自分だけ吹きたい曲を目いっぱい吹きまくることなど無いよう、お互い時間配分に配慮したい。また一部の人間だけに会運営の負荷が掛らぬ様、役割分担を公平・明確にしていきたい。そうすれば皆良識あるメンバーなので、高齢化は進んでも、老化には当分耐えられるのではないだろうか。
 メンバー本人が楽しめれば、一代限りで終わっても構わない、という考えもある。しかし、世代交代の面から、また会全体の収支を考えれば、私はあと4〜5人の方に入会して貰い、この楽しい会を存続させていきたい。
 力まかせに吹きまくるヤングマン、難曲に挑戦するテクニシャン、名曲をしみじみ聴かせるベテラン等々、幅広い人達に参画して頂ければよいのではないか。そのためには、ただ待っていては駄目、積極的に迎える工夫が、求められることになる。
 若返りが目的であっても、人が増えれば勝手なことを言い出す人間が、必ず出てくる。それを気にするか、無視するか、そのあたりのバランスが組織を上手く回していく鍵ではないかと思う。長年勤めた企業での経験からしても、所帯の大小にかかわらず、組織の運営は難しいものだ。
 ナナカマドは、会則も無く指導者もいない。すべて皆の自主性で動いている。順調に動いている時は何も問題ないが、ひとつ歯車が狂うとガタガタになる。今回の貴重な問題提起を機に、会の老化対策について、皆さんと真剣に考える時が来たのかな、と思いながら帰りのバスに乗った。
短信35号(2009.10.4発行)より