第51回例会報告 (KI)

 平成18年の夏は早々と過ぎ去り、本稿の執筆時点において、季節はすでに雨の降りしきる初秋の風情である。強い日差しに照らされ、蒸し暑さに喘いだ残暑の日々も、今となっては懐かしくさえ感じられるというものだ。そんな短い夏の初めの7月9日、第51回例会は、いつも通り所沢市役所内の喫茶室「蛮果」にて開催された。長引く梅雨の影響を受けた夏の空は、秋雨の今日にも似て、終始厚い雲に覆われていた。
 翌月の発表会に向けたリハーサルを兼ねて、演奏は事前に作成されたプログラム案に従って進められた。各自ピアノ伴奏との合わせを確認しつつ、所要時間を測定する。プログラム案は、第一部・第二部ともに、軽めの小曲に始まり聴き応えのある大曲に終わる構成となっており、大変バランスの良い配分である。各自の希望を集約し、所要時間など計算の上、うまく割り振ってくださった幹事様のご尽力に感謝申し上げたい。
 この日、TIさんが御用で早退されて、ミーティングはHIさん・OTさんを中心に執り行われた。ここでは発表会に関する打ち合わせと共に、非常に残念かつ重大な事柄が議題に挙がる。何でも、例会に毎度使用してきたこの喫茶室「蛮果」から、生演奏用のピアノがなくなってしまうのだという。当然、ナナカマドの例会会場としては利用できなくなってしまうわけだ。途中入会した私自身にとっては二年ほどに過ぎないが、ナナカマドの会始まって以来、十年余もの間お世話になってきた会場だけに、何とも寂しい限りである。
 とはいえ感傷に浸ってばかりもいられず、差し当たり次回の、新しい例会会場を選定しなければならない。メンバーから目ぼしい会場候補を募る。いくつかの候補が挙げられた中から、後日HIさんの手配で、杉並公会堂のスタジオを確保していただくこととなった。
 ほぼ定刻通りにすべての演奏を終了し、「蛮果」を後にする。帰り際、「ありがとうございました」と送り出してくれるご主人の姿は、いつになく寂しげであった。
 会の名前の由来ともなった居酒屋「ななかまど」の、懇親会場としての利用も、おそらくは今回が最後となる。私は急な都合があり欠席させていただいたが、皆様、名残を惜しみつつの宴を楽しまれたのではないかと拝察申し上げる次第だ。
(演奏内容は、欠席されたMMさん、KMさんの分を除き第四回発表会と同じ曲目・曲順なので省略)

                  短信23号(2006.10.8発行)より

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