第46回例会報告 (TI)

 毎年春の例会は、花の名所所沢航空公園の桜の開花に合わせ、4月初旬に設定している。しかし三ヶ月前の冬の例会で、そのタイミングを正確に予測するのは難しい。地球温暖化の影響か、毎年我々の予想が狂い、例会時にはよくて花吹雪、昨年などは完全な葉桜になっていた。ところが今年は4月3日(日)の例会当日になってもまだ開花宣言が出ない。広い公園を見渡しても木々のつぼみが堅く、全く花の咲き始める気配もない。
 花見がなければ、その分演奏にじっくり時間を掛ければよいのだが、発表会直後の例会は皆張りつめていた緊張が緩むせいかなかなか気合いが入らず、今回も時間を持て余し気味に演奏が進んだ。
 前半の演奏を終え、1月末の第三回発表会の反省に移った。準備段階から、また本番当日も責任者として大役を務めて頂いたOTさんに、まず一同感謝。OTさんには、プログラムの編集・印刷、演奏者全員の録音・CD作成まで一手に引き受けていただき、おかげで発表会を滞りなく、無事納めることができた。
 そのOTさんから、発表会を総括した弁があった。まず最長老のKMさんが年末に体調を崩し、参加されなかったことはご本人にとっても、我々メンバー全員にとっても残念だったこと。例会当日は元気にカムバックされたが、本番の出演辞退はきっと悔しい思いで一杯だったことと察する、との発言があった。
 次にメンバー全員が、自身の演奏と発表会進行役との掛け持ちであったため、客席で聴く時間が無かったことが残念だった、との意見がでた。来客の受付、舞台のドア開閉、譜面台の出し入れ、録音の段取り等の作業に追われ、確かに聴きに来てくれた友人、知人と客席でゆっくり演奏を楽しむ時間は無かった。手作りの発表会では止むを得ないことなのかも知れないが、聴き手の側に立って仲間内の演奏を聴くことも、演奏者にとって必要であろう。小野田さんは舞台裏手の楽屋の留守番役で、こちらも客席で聴くチャンスが無かったとのことであった。
 短信に掲載された感想文によれば、各々自身の演奏には問題意識をお持ちのようである。しかしそれはそれとして、トータルでみれば音響もよい手頃な規模の会場であり、足の便のよさも幸いして聴衆もそこそこ集まり、今回の発表会は合格点をつけられるのではないか、というのがOTさんの結論であった。我々出演者全員も、同様な感想を持ったのではなかろうか。
 今後も前年同月10日の申し込み抽選日には、皆様お気に入りとなった「ゆめりあ」に挑戦しようということになった。
 当日の例会に、私の小、中学校の後輩に当たる二人の男性が参加した。長田さんは笛を持って、又竹下さんは自身の企画する芝居の幕間に演奏するタレント探しに。
 竹下さんは、大学生向けの英語教材を出版する傍ら、演劇の脚本を書き、演出する異能な人物である。本年末12月に自作の芝居の公演があり、幕間にフルートとピアノの生演奏を考えているという。たまたま1月30日の発表会に来てくれた長田さんから、アマチュアの笛吹き集団が近場にいるとの情報をもらい、どんな腕前の連中か、自作の芝居のイメージに合うのかということで下見に見えたそうだ。
 夫婦の情景をテーマにした芝居らしい。その芝居に我々の笛、ピアノが馴染むのかどうかさっぱり分からないが、高額(?)のギャラも用意しているとのことで、KYさんたちのプロは当然としても、我々「ナナカマド」も全体としてとうとう銭のとれる演奏家集団に成り上がったのか、と少々くすぐったい気持ちになった。次回7月の例会迄には脚本も固まる様なので、再度お越しいただき、使い物になるのならお手伝いし、それが新たな体験と蓄積になれば、「ナナカマドの会」にとっても結構なことではないだろうか。
 例会後半は、KY、KMの師弟コンビが相変わらず息のあった演奏を披露していた。また高松に単身赴任中のMMさん、神戸の単身赴任が明けたHIさん、ともに赴任地での豊富な練習量がものをいってか、上達著しいと皆の評価であった。単身赴任は笛の上達の鍵になるのかも知れない。
 例年6月に実施している地方の温泉場での研修会を今年も計画せよということで、幹事にその役割が振られた。メンバーの日程調整と、合宿場所の予約がとれ次第、皆さんに御案内することになった。
 演奏の終わりかけた時、花見と懇親会参加のためKTさんが会場に駆けつけたが、前述の通り、つぼみの桜では話にならぬということで、花見は省略。いつもの居酒屋「ななかまど」に直行した。演奏の方では時間をもてあまし気味であったが、こちらではいつものように大いに盛り上がったのは言うまでもない。

 前半に発表曲を順序通り演奏した所で、後半は特に気になったところを、 坂井さんの伴奏で再チェックした。皆これが最後のチャンスとばかり、真剣な表情で苦手部分をさらっている。私も本番の演奏にはまだ不安を残しており、 チェックしなければならない箇所がいろいろある。しかし、ここまできたらもうじたばたしても仕方がない。あとは酒を飲んでリラックスし、 発表会を待とうや、と肚を決めた。
 方針が決まれば気が楽になる。発表会へ向けての仕上げを切り上げて、いつもの居酒屋所沢駅の「ななかまど」に向かった。 前回、忘年会の報告で登場した美人女将の店もよいが、例会後に立ち寄るここ「ななかまど」も長い付き合いで居心地がよい。 たまたま今日は新年会、例年どおり賑やかに飲んで語り、今年も頑張ろう、とりあえず来週の発表会まで風邪など引かぬよう気をつけよう、と励まし合った。 そして「ゆめりあホール」の集合は午前9時、と確認し散会した。
                                 短信18号(2005.7.3発行)より

当日の演奏曲目

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