高松短信(単身) |
MM |
| 平成16年の4月から仕事の関係で四国の高松に住んでいます。ローザンヌやダラスほどではないのですが、変わったところに住んでいるとのことで、文章を書けとの指示をいただきました。以下、雑感をいくつか並べてみます。 |
| さぬき音楽事情(1) |
| 少し旧聞に属しますが、6月19日、高松であったアシュケナージ/イタリア・パドヴァ管弦楽団のコンサートに行ってきました。モーツァルトとベートーベンのピアノ協奏曲を弾き振りで、というコンサートでした。モーツァルトは「ジュノーム」、ベートーベンは第3番です。弾き振りなので当然なのでしょうが、協奏と言うよりアシュケナージの音楽が、特にベートーベンではピアノ、オーケストラ渾然一体となって聞こえ、気持ちの良いコンサートでした。超有名オーケストラではもちろんないのですが、だからこそ、指揮者兼ピアニストの一貫した音楽になっていました。ふと思ったのですが、モーツァルトもベートーベンもこんな風な演奏をしたのでしょうか。実は少し後に、TVでアシュケナージ/N響のヨーロッパ公演を見ました。若手バイオリニストのラクリンとチャイコフスキーのVn協を演奏したのですが、高松の演奏とはまったく違う協奏ぶりでした。ところで、この2つのオーケストラに共通したところがありました。フルートがどちらも1st、2ndとも「金」管でも「銀」管でもなく、「木」管だったことです。にわか「木」管派の私にはうれしいことでした。 |
| さぬき音楽事情(2) |
| 職場がさぬき市の志度というところにあるのですが、そこから志度音楽ホールという建物が見えます。そればかりでなく、そのホールはなんとランパルメモリアルホールと命名されているのです。これはアマチュアフルーティストとしては行かないわけにはゆきません。ということで7月25日、伊藤恭子(Vn)&石川陽子(Cem)のコンサートに行って来ました。しっかりした演奏で、またチェンバロの音もくっきり聞こえる音響の良いホールで楽しめました。ところが途中から雲行きが怪しくなりました。文字通りの意味で、雷の音が遠くから聞こえたと思ったらいきなり停電しました。もちろん客席は明るくなって心配はないのですが、ステージのスポットライトは点きません。石川さんはBachのフランス風序曲の最中で楽譜が見えなくなり、さぞ困ったことでしょうが、係員が懐中電灯を持って現れるまでそぶりも見せずに弾き続けられました。その後も断続的に停電。お二人ともご苦労様というしか有りません。というわけでつつがなく?コンサートは終わったのですが、この話にも落ちがあります。3時間ほどなので窓を開けたまま聴きに行ったため、帰ったら畳がびしょ濡れになっていました。ひとの心配より自分の心配ですね。 |
(初出:ナナカマド短信15号/2004年10月24日)